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スマホの全てがわかる!選び方から活用術、困った時の対処法まで

今や私たちの生活に欠かせない存在となったスマートフォン。電話やメールはもちろん、情報収集、SNS、写真撮影、キャッシュレス決済、スケジュール管理まで、まさに「手のひらの上の万能ツール」ですよね。あまりにも当たり前の存在になりすぎて、その仕組みや本当に便利な使い方を意識する機会は意外と少ないのかもしれません。

「新しいスマホが欲しいけど、どれも同じに見えて違いがわからない…」
「もっと便利な使い方があるはずなのに、いつも同じ機能しか使っていない…」
「なんだか最近スマホの調子が悪いけど、どうしたらいいんだろう?」

この記事は、そんなあなたのための「スマートフォンの教科書」です。特定の商品やランキングを紹介することは一切ありません。宣伝を目的とせず、純粋に「スマートフォンという道具を、もっと賢く、もっと安全に、もっと快適に使いこなすための知識」だけを、ぎゅっと詰め込みました。初心者の方から、長年使っているけど実はよくわかっていない…という方まで、きっと新しい発見があるはずです。

この記事を読み終える頃には、あなたも立派な「スマホマスター」になっているかもしれません。さあ、一緒にスマートフォンの奥深い世界を探検してみましょう!

  1. 第1章: スマートフォン選びで失敗しないための基礎知識
    1. OS(オペレーティングシステム)の違いを理解しよう
      1. Appleの「iOS」
      2. Googleの「Android」
    2. 自分に合った画面サイズと重さの見つけ方
      1. 大画面モデルのメリット・デメリット
      2. 小型・軽量モデルのメリット・デメリット
      3. 実機を触ってみるのが一番!
    3. カメラ性能、何をチェックすればいい?
      1. 画素数よりも「センサーサイズ」と「F値」
      2. レンズの種類と役割
      3. ソフトウェア処理の進化も忘れずに
    4. バッテリー容量と充電性能の考え方
      1. バッテリー容量「mAh」の意味
      2. 急速充電とワイヤレス充電
    5. 処理性能(CPU/SoC)とメモリ(RAM)の役割
      1. スマホの頭脳「CPU/SoC」
      2. 作業机の広さ「メモリ(RAM)」
    6. ストレージ容量(ROM)はどれくらい必要?
      1. 何をどれだけ保存するか?
      2. クラウドストレージの活用も
    7. その他に見るべきポイント
      1. 防水・防塵性能
      2. おサイフケータイ(FeliCa)
      3. 生体認証
      4. 5G通信
  2. 第2章: スマホをもっと便利に!すぐに使える基本設定と活用術
    1. まずは見直したい基本設定
      1. 通知設定の最適化
      2. 画面の明るさ自動調整とダークモード
      3. 文字サイズや表示サイズの変更
      4. Wi-Fiとモバイルデータ通信の賢い使い分け
    2. 標準アプリを使いこなそう
      1. カレンダーアプリでのスケジュール管理術
      2. メモアプリの活用法
      3. マップアプリの便利な機能
      4. 時計アプリの意外な使い方
    3. 「あったら便利」なアプリジャンル
    4. データ管理とバックアップの重要性
      1. なぜバックアップが必要なのか?
      2. バックアップの方法
    5. キャッシュレス決済を始めてみよう
      1. おサイフケータイ(非接触IC決済)
      2. QRコード・バーコード決済
      3. セキュリティに関する注意点
  3. 第3章: スマホの「困った!」を解決するトラブルシューティング
    1. 「なんだか動作が重い…」と感じたら
      1. まず試すべき基本の対処法
      2. それでも改善しない場合は?
    2. バッテリーの減りが早い!原因と対策
      1. バッテリーを消費しているアプリの特定方法
      2. バッテリーを長持ちさせる設定術
    3. インターネットに繋がらない時のチェックリスト
    4. スマホを紛失・盗難された!その時やるべきこと
      1. 紛失時に備えて事前にしておくべき設定
      2. 実際に紛失してしまったら
  4. 第4章: セキュリティとプライバシーを守るために
    1. なぜセキュリティ対策が必要なのか?
    2. 強力なパスワードと生体認証の活用
      1. 推測されにくいパスワードの作り方
      2. パスワードの使い回しは絶対にやめよう
      3. 2段階認証(多要素認証)を設定しよう
    3. 怪しいアプリやサイトから身を守る
      1. フィッシング詐欺の手口と見分け方
      2. 公式ストア以外からのアプリインストールは危険
      3. アプリの権限(パーミッション)をしっかり確認する
    4. 公衆Wi-Fiを安全に使うための注意点
      1. 暗号化されていないWi-Fiのリスク
      2. VPN(Virtual Private Network)の活用
      3. 重要な情報の送受信は避ける
    5. SNSでのプライバシー設定を見直そう
      1. 位置情報の共有範囲
      2. 投稿の公開範囲設定
      3. 知らない人からの友達リクエストへの対処
  5. 第5章: スマートフォンと上手に付き合うために
    1. 「スマホ疲れ」「スマホ依存」していませんか?
    2. デジタルデトックスのすすめ
      1. スクリーンタイム機能の活用
      2. 通知をオフにする
      3. スマホを使わない時間や場所を決める
    3. ブルーライトとの付き合い方
      1. 夜間の使用は控えめに
      2. ナイトモードやブルーライトカット設定の活用
    4. 歩きスマホの危険性と社会的な影響
      1. 自分だけでなく、周りも危険に晒す行為
      2. 周りの人への配慮を忘れずに
  6. まとめ:スマートフォンは、あなたの可能性を広げる最高の道具

第1章: スマートフォン選びで失敗しないための基礎知識

スマートフォン選び、楽しいけれど難しいですよね。お店やウェブサイトにはたくさんの機種が並んでいて、スペック表には専門用語がずらり。「一体何を基準に選べばいいの?」と頭を抱えてしまう方も多いのではないでしょうか。この章では、特定のモデルを挙げるのではなく、あなた自身が自分にぴったりの一台を見つけるための「判断基準」となる基礎知識を解説します。

OS(オペレーティングシステム)の違いを理解しよう

スマートフォンを動かしている基本ソフトが「OS」です。人間でいえば「人格」や「思考様式」のようなもの。主に2つの種類があり、どちらを選ぶかで使い勝手が大きく変わってきます。それぞれの特徴を理解することが、スマホ選びの第一歩です。

Appleの「iOS」

Apple社のiPhoneに搭載されているOSです。最大の特徴は、Appleという一社がハードウェア(iPhone本体)とソフトウェア(iOS)の両方を開発している点にあります。これにより、一体感のある洗練されたデザインと、スムーズで直感的な操作性を実現しています。アプリは「App Store」というAppleが運営するストアからのみダウンロード可能で、厳しい審査を通過したアプリが並んでいるため、比較的安全性が高いと言われています。また、iPadやMac、Apple Watchといった他のApple製品との連携が非常にスムーズなのも大きな魅力です。「エコシステム」と呼ばれるこの連携性の高さから、複数のApple製品を愛用するユーザーも多くいます。

  • 直感的でシンプルな操作性
  • 比較的高いセキュリティ
  • Apple製品間のスムーズな連携
  • デザイン性の高いアプリが多い傾向

Googleの「Android」

Googleが開発し、様々なメーカーに提供しているOSです。世界中の多くのスマートフォンメーカーがAndroidを搭載した端末を製造・販売しています。そのため、デザインや価格、性能など、非常に多種多様な選択肢から選べるのが最大のメリットです。カスタマイズ性が高く、ホーム画面のレイアウトやアイコン、ウィジェットなどを自分好みに自由に変更できます。アプリは主に「Google Play ストア」からダウンロードしますが、それ以外の方法で入手することも可能で、自由度が高い反面、セキュリティには自分で気を配る必要があります。Googleの各種サービス(Gmail、Googleマップ、Googleドライブなど)との親和性が非常に高いのも特徴です。

  • メーカーや価格帯の選択肢が非常に豊富
  • ホーム画面などのカスタマイズ性が高い
  • Googleのサービスと連携しやすい
  • 比較的安価なモデルも見つけやすい

自分に合った画面サイズと重さの見つけ方

毎日手にするものだからこそ、画面の大きさと本体の重さは非常に重要です。何を重視するかで、最適なサイズは変わってきます。

大画面モデルのメリット・デメリット

近年主流となっているのが、6インチ以上の大画面モデルです。動画を観たり、ゲームをしたり、電子書籍を読んだりする際には、その迫力と情報量の多さが大きなメリットになります。2つのアプリを同時に表示する「分割画面」機能も、大画面のほうが使いやすいでしょう。一方で、手が小さい人にとっては片手での操作が難しく、ポケットに入れるとかさばるというデメリットもあります。本体が大きく重くなる傾向があるため、携帯性を重視するなら注意が必要です。

小型・軽量モデルのメリット・デメリット

根強い人気を誇るのが、コンパクトで軽いモデルです。最大のメリットは、その携帯性の高さと片手での操作のしやすさです。ポケットや小さなバッグにもすっぽり収まり、長時間持っていても疲れにくいでしょう。電話やメッセージ、SNSのチェックが主な用途であれば、小型モデルでも十分快適に使えます。ただし、動画視聴やゲームなどでは迫力に欠け、長文入力の際にはキーボードが少し窮屈に感じるかもしれません。

実機を触ってみるのが一番!

スペック表の数字だけでは、実際の持ち心地や操作感はなかなかわかりません。可能であれば、家電量販店などで実際にモック(模型)や実機を手に取ってみることを強くおすすめします。自分の手の大きさや、普段の持ち方、ポケットに入れた時の感覚などを確かめてみましょう。

カメラ性能、何をチェックすればいい?

「スマホのカメラ性能=画素数」と思っていませんか?もちろん画素数も大切ですが、それだけでは写真の綺麗さは決まりません。注目すべきは、もっと別のポイントにあるんです。

画素数よりも「センサーサイズ」と「F値」

画素数(メガピクセル)は、写真を構成する点の数のこと。数が多いほど、写真を拡大したときに精細になりますが、一定以上になると肉眼での差はわかりにくくなります。
それよりも重要なのが「イメージセンサー」のサイズです。センサーは、レンズから入ってきた光を受け取る部品で、人間でいえば網膜のようなもの。このセンサーが大きいほど、一度に多くの光を取り込むことができ、暗い場所でもノイズの少ない明るい写真を撮ることができます。
「F値(絞り値)」は、レンズがどれだけ光を取り込めるかを示す数値です。「F1.8」のように表記され、この数字が小さいほどレンズが明るく、暗所での撮影に強くなります。また、背景をぼかした「ポートレート」のような写真を撮りやすくなる傾向があります。

レンズの種類と役割

最近のスマートフォンは、複数のカメラレンズを搭載しているのが当たり前になっています。

  • 広角レンズ:最も標準的なレンズ。風景やスナップ写真など、幅広いシーンで活躍します。
  • 超広角レンズ:広角レンズよりもさらに広い範囲を写せるレンズ。雄大な風景や、狭い室内で全体を写したい時に便利です。
  • 望遠レンズ:遠くのものを大きく写せるレンズ。運動会やイベント、動物の撮影などで力を発揮します。「光学〇倍ズーム」と書かれている場合、画質を劣化させずにズームできます。

ソフトウェア処理の進化も忘れずに

近年のスマホカメラの進化を支えているのが、AIなどを活用した「ソフトウェア処理(コンピュテーショナルフォトグラフィー)」です。複数の写真を瞬時に合成して明るく見せたり、被写体を認識して最適な色合いに調整したり、背景を自然にぼかしたりといった処理を自動で行ってくれます。このソフトウェアの性能も、写真の仕上がりを大きく左右する重要な要素です。

バッテリー容量と充電性能の考え方

「外出先でバッテリーが切れてしまった!」なんて経験、誰にでも一度はあるのではないでしょうか。バッテリーに関する知識は、安心してスマホを使うために不可欠です。

バッテリー容量「mAh」の意味

バッテリーの容量は「mAh(ミリアンペアアワー)」という単位で表されます。この数値が大きいほど、理論上は長時間使用できます。一般的に4000mAh〜5000mAh程度の容量があれば、標準的な使い方で1日持つことが多いと言われています。ただし、バッテリーの持ちは、画面の大きさ、CPUの性能、そして何よりあなたの使い方によって大きく変わります。ゲームや動画視聴を長時間行う人は、大容量のモデルを選ぶと安心感が増すでしょう。

急速充電とワイヤレス充電

忙しい現代人にとって、充電スピードも重要なポイントです。「急速充電」に対応しているモデルなら、短時間でバッテリーを大幅に回復させることができます。ただし、急速充電を行うには、スマートフォン本体だけでなく、充電器やケーブルも対応製品である必要があります。
「ワイヤレス充電」は、専用の充電パッドの上に置くだけで充電できる便利な機能です。ケーブルを抜き差しする手間がなく、デスク周りがスッキリするのがメリットです。充電速度は有線に比べてやや遅い傾向がありますが、その手軽さから人気が高まっています。

処理性能(CPU/SoC)とメモリ(RAM)の役割

スマホの「サクサク感」を左右するのが、処理性能です。専門用語が多くて敬遠しがちですが、役割を理解すれば難しくありません。

スマホの頭脳「CPU/SoC」

CPU(Central Processing Unit)は、スマートフォンの「頭脳」にあたる部分で、あらゆる計算や処理を行います。CPUの性能が高いほど、アプリの起動やウェブサイトの表示、全体的な操作がスムーズになります。最近のスマートフォンでは、CPUだけでなく、通信機能や画像処理機能などを1つのチップにまとめたSoC(System-on-a-Chip)が主流です。このSoCの性能が、スマホの総合的なパフォーマンスを決定づけます。
最新の3Dゲームを快適にプレイしたい、動画編集をスマホで行いたいといった高い負荷のかかる作業をする方は、高性能なSoCを搭載したモデルを選ぶと良いでしょう。一方、主な用途がSNSやウェブ閲覧、動画視聴程度であれば、ミドルレンジ(中価格帯)のSoCでも十分快適に動作することが多いです。

作業机の広さ「メモリ(RAM)」

メモリ(RAM:Random Access Memory)は、よく「作業机の広さ」に例えられます。CPUが処理を行う際に、アプリやデータを一時的に置いておく場所です。メモリの容量が大きいほど、一度にたくさんのアプリを開いたり、アプリを切り替えたりしても動作が安定しやすくなります。
メモリが不足すると、アプリを切り替えるたびに再読み込みが発生し、動作がカクつく原因になります。複数のアプリを同時に使うことが多い方や、長く快適に使いたい方は、メモリ容量に余裕のあるモデルを選ぶのがおすすめです。

ストレージ容量(ROM)はどれくらい必要?

ストレージ(ROM:Read Only Memory)は、写真や動画、アプリ、音楽などのデータを永続的に保存しておく場所です。「机の引き出し」や「本棚」をイメージするとわかりやすいでしょう。この容量は後から増やすことが難しい場合が多いため、自分の使い方に合わせて慎重に選ぶ必要があります。

何をどれだけ保存するか?

ストレージを最も消費するのは、やはり高画質な写真や動画です。特に4K動画は、数分撮影しただけで数GB(ギガバイト)の容量を消費することもあります。たくさんのアプリをインストールする方や、音楽をスマホ本体にダウンロードして聴く方も、大容量のストレージが必要です。

以下は大まかな目安です。

  • 64GB:最低限の容量。アプリをあまり入れず、写真や動画もこまめに整理するか、クラウドサービスを主に利用する方向け。
  • 128GB:標準的な容量。多くの方にとって、数年間は安心して使える容量です。写真や動画、アプリをある程度保存しても余裕があります。
  • 256GB以上:写真や動画をたくさん撮影する方、高画質のゲームをたくさんプレイする方、動画編集などを行う方向け。容量不足の心配をせず、思う存分使いたいならこの選択肢が有力です。

クラウドストレージの活用も

本体のストレージ容量を補う方法として、「クラウドストレージ」の活用があります。iCloud DriveやGoogle One、Dropboxといったサービスを利用すれば、写真や動画、各種ファイルをインターネット上に保存できます。これにより、スマホ本体の容量を節約できるだけでなく、万が一スマホが故障したり紛失したりした際にも、大切なデータを守ることができます。

その他に見るべきポイント

基本的なスペック以外にも、快適なスマホライフを送るための重要な機能がいくつかあります。

防水・防塵性能

「IP68」のように表記されるのが、防水・防塵性能の等級です。IPに続く最初の数字が防塵性能(最大6)、次の数字が防水性能(最大8)を表します。IP68であれば、最高レベルの防塵性能と、水没に対する高い耐性を持っていることを意味します。キッチンやお風呂場など、水回りでの使用や、突然の雨などを考えると、防水性能はついていると安心感が高い機能です。

おサイフケータイ(FeliCa)

日本の非接触ICカード技術である「FeliCa」を搭載した機能です。スマートフォンを専用のリーダーにかざすだけで、電車に乗ったり、コンビニで買い物ができたりします。一度使うと手放せなくなるほど便利な機能なので、キャッシュレス決済を積極的に利用したい方は、対応しているかどうかを必ず確認しましょう。

生体認証

パスコードを入力する代わりに、体の一部を使ってロックを解除する機能です。セキュリティを高めつつ、素早くスマホを使い始められます。

  • 指紋認証:指紋で本人を認識します。画面内にセンサーが埋め込まれているタイプや、電源ボタンと一体化しているタイプなどがあります。マスクをしていても認証できるのが利点です。
  • 顔認証:顔の凹凸や特徴を読み取って本人を認識します。スマホに顔を向けるだけでロック解除できる手軽さが魅力ですが、マスク着用時や暗い場所では認証しにくい場合があります。

5G通信

「高速・大容量」「低遅延」「多数同時接続」を特徴とする次世代の通信規格です。理論上は4Gよりもはるかに高速な通信が可能で、高画質動画のストリーミングや大容量アプリのダウンロードが快適になります。ただし、まだ利用できるエリアが限られているのが現状です。お住まいの地域や職場などが5Gエリアに対応しているかを確認し、その恩恵を受けられる環境にあるかを考えてみると良いでしょう。

第2章: スマホをもっと便利に!すぐに使える基本設定と活用術

自分に合ったスマートフォンを手に入れたら、次はそのポテンシャルを最大限に引き出す番です。多くの人が意外と知らない便利な設定や、標準アプリの隠れた実力、データを守るための大切な習慣など、あなたのスマホライフを一段階レベルアップさせるための活用術をご紹介します。

まずは見直したい基本設定

購入したままの設定で使っていませんか?少し見直すだけで、スマホはもっと快適で、あなたに寄り添うパートナーになります。

通知設定の最適化

次から次へと届く通知に、集中力を削がれていませんか?不要な通知は、生産性の最大の敵です。アプリごとに通知のオン・オフを切り替えたり、通知の表示方法(ロック画面に表示するか、バナーで表示するかなど)を細かく設定したりできます。特に重要ではないけれど、たまに確認したいアプリは、通知をオフにして、自分から見に行く習慣をつけるのがおすすめです。「集中モード」や「おやすみモード」を活用し、仕事中や就寝中に通知を一時的に停止するのも効果的です。

画面の明るさ自動調整とダークモード

「画面の明るさの自動調整」をオンにしておくと、周囲の明るさに合わせて画面の輝度が自動で変わるため、目への負担を減らし、バッテリーの節約にもつながります。また、近年多くのOSやアプリで採用されている「ダークモード」もおすすめです。画面の背景が黒基調になることで、暗い場所での視認性が向上し、有機ELディスプレイを搭載したスマホでは消費電力を抑える効果も期待できます。

文字サイズや表示サイズの変更

「なんだか文字が小さくて読みにくい…」と感じたら、遠慮なく文字サイズを変更しましょう。設定画面から、システム全体の文字の大きさを数段階で調整できます。また、文字だけでなく、アイコンや余白など、画面全体の表示サイズを拡大・縮小できる機能もあります。自分にとって最も見やすい表示にカスタマイズすることで、ストレスなく情報を得られます。

Wi-Fiとモバイルデータ通信の賢い使い分け

自宅や職場など、信頼できるWi-Fi環境がある場所では、積極的にWi-Fiに接続しましょう。モバイルデータ通信量を節約できるだけでなく、一般的に通信速度も安定しています。逆に、外出先でセキュリティの不明なフリーWi-Fiに自動接続される設定になっている場合は注意が必要です。意図せず安全でないネットワークに接続してしまうリスクを避けるため、自動接続の設定を見直しておくと良いでしょう。

標準アプリを使いこなそう

新しくアプリを入れなくても、最初から入っている標準アプリだけで、できることはたくさんあります。その実力、見くびってはいけませんよ。

カレンダーアプリでのスケジュール管理術

ただ予定を書き込むだけでなく、場所情報を入力しておけば、当日にそこまでの経路をすぐに検索できます。また、予定ごとに色分けをしたり、家族や同僚とカレンダーを共有したりすることも可能です。「移動時間」を設定しておけば、次の予定に間に合うように出発時間を通知してくれる機能もあり、秘書のようにあなたをサポートしてくれます。

メモアプリの活用法

思いついたアイデアを書き留めるだけでなく、音声入力機能を使えば、会議の議事録や思いついた長文を素早くテキスト化できます。買い物リストやToDoリストを作りたいときは、チェックリスト機能が便利です。写真や手書きのイラストを貼り付けたり、書類をスキャンしてPDFとして保存したりと、実は非常に多機能。様々な情報を一元管理するデジタルノートとして活躍します。

マップアプリの便利な機能

目的地へのナビゲーションはもちろんですが、よく行く場所(自宅、職場など)を登録しておくと、ワンタップで経路を検索できます。また、「オフラインマップ」機能を使えば、あらかじめ指定したエリアの地図をダウンロードしておくことができ、電波の届かない場所や海外でも、通信量を気にせず地図を確認できます。自分の移動履歴を記録する「タイムライン」機能を使えば、「あの日どこに行ったっけ?」という時にも役立ちます。

時計アプリの意外な使い方

アラームやタイマーは日常的に使う機能ですが、例えば「ポモドーロ・テクニック(25分集中して5分休憩する時間管理術)」を実践する際にタイマーを活用したり、複数のストップウォッチ(ラップタイム機能)を使って作業時間の計測をしたりと、工夫次第で仕事や勉強の効率化ツールになります。また、就寝時間と起床時間を設定して、睡眠のリズムを整えるのを助ける機能もあります。

「あったら便利」なアプリジャンル

ここでは特定の商品名は挙げませんが、あなたの生活を豊かにする可能性があるアプリの「ジャンル」をいくつかご紹介します。

  • タスク管理アプリ:やるべきことをリスト化し、抜け漏れを防ぎます。シンプルなものから、チームで共有できる高機能なものまで様々です。
  • 家計簿アプリ:レシートを撮影するだけで支出を記録できたり、銀行口座やクレジットカードと連携して自動で家計簿を作成してくれたりします。お金の流れを可視化するのに役立ちます。
  • ニュースアプリ:様々なジャンルのニュースをまとめてチェックできます。自分の興味に合わせてカスタマイズできるものも多く、効率的な情報収集が可能です。
  • 語学学習アプリ:ゲーム感覚で単語を覚えたり、AIと英会話の練習をしたりと、スキマ時間を使って手軽に学習を進められます。
  • 健康管理アプリ:歩数や睡眠時間、食事内容などを記録し、健康維持をサポートします。ウェアラブルデバイスと連携することで、より詳細なデータを自動で記録できるものもあります。

データ管理とバックアップの重要性

スマートフォンには、写真や連絡先、大切なメッセージなど、失いたくないデータがたくさん詰まっています。スマホが突然壊れたり、紛失したりするリスクは誰にでもあります。その時のために、日頃からバックアップを習慣にしておくことが非常に重要です。

なぜバックアップが必要なのか?

「もしも」の事態が起きた時、バックアップがあれば、新しいスマートフォンにデータを復元し、元に近い状態で使い始めることができます。思い出の写真も、友人との連絡先も、すべて元通り。バックアップがないと、それら全てを失ってしまう可能性があります。これは、金銭には代えがたい大きな損失です。

バックアップの方法

主なバックアップ方法には、クラウドサービスを利用する方法と、パソコンに保存する方法があります。

  1. クラウドバックアップ:iOSなら「iCloud」、Androidなら「Google One(Googleドライブ)」といった、公式のクラウドサービスを利用する方法が最も手軽です。Wi-Fi接続時に自動でバックアップを取るように設定しておけば、手間なく常に最新の状態を保つことができます。無料の容量には限りがあるため、データ量が多い場合は有料プランの契約を検討する価値は十分にあります。
  2. パソコンへのバックアップ:パソコンに専用のソフトウェア(iTunesなど)をインストールし、USBケーブルでスマホと接続してバックアップを取る方法です。クラウドサービスと比べて、より詳細なデータまで保存できる場合があります。定期的に手動で行う必要がありますが、インターネット環境がなくてもバックアップ・復元が可能です。

理想は、クラウドとパソコンの両方でバックアップを取っておくことです。二重に備えておけば、より安心感が高まります。

キャッシュレス決済を始めてみよう

現金を持ち歩かなくても、スマートフォン一つで支払いが完了するキャッシュレス決済。その手軽さとポイント還元などのメリットから、急速に普及しています。大きく分けて2つのタイプがあります。

おサイフケータイ(非接触IC決済)

前述のFeliCaを搭載したスマホで利用できる決済方法です。SuicaやPASMOといった交通系IC、iD、QUICPayなどがこれにあたります。最大のメリットは、決済のスピードと安定性です。専用リーダーにかざすだけで瞬時に支払いが完了し、アプリを起動する必要もありません。通信環境に左右されないため、地下鉄の改札などでもスムーズに使えます。

QRコード・バーコード決済

PayPay、LINE Pay、楽天ペイなどが代表的です。スマートフォンの画面に表示されたQRコードやバーコードを、お店側が読み取るか、お店のQRコードをこちらが読み取ることで決済します。多くのサービスが独自のキャンペーンやクーポンを頻繁に実施しており、お得に買い物ができる機会が多いのが魅力です。FeliCa非搭載のスマートフォンでも利用できる点も大きなメリットです。

セキュリティに関する注意点

便利な一方で、スマートフォンを紛失した際のリスクも伴います。必ず、推測されにくいパスコードや生体認証で画面ロックをかけておくことが、不正利用を防ぐための絶対条件です。万が一紛失した場合は、速やかに各決済サービスの利用を停止する手続きを取りましょう。

第3章: スマホの「困った!」を解決するトラブルシューティング

毎日使っていると、どうしても「あれ?」と思うような不調に見舞われることがあります。「なんだか動作が重い」「バッテリーの減りが異常に早い」「急にネットに繋がらなくなった」…。そんな「困った!」に直面したとき、慌てずに自分で対処できる知識を持っていると心強いものです。この章では、よくあるトラブルとその解決策を、順を追って解説します。

「なんだか動作が重い…」と感じたら

新品の頃はサクサク動いていたのに、最近はアプリの起動が遅かったり、文字入力がもたついたり…。スマホが重くなるのには、必ず原因があります。専門の修理店に駆け込む前に、まずは自分でできることを試してみましょう。

まず試すべき基本の対処法

多くの場合、以下の基本的な操作で症状が改善することがあります。簡単なので、上から順番に試してみてください。

  1. スマートフォンの再起動:「調子が悪かったら、まず再起動」は、パソコンだけでなくスマホにも当てはまる鉄則です。バックグラウンドで動いている不要な処理や、一時的に溜まったメモリのゴミがクリアされ、動作がリフレッシュされます。驚くほど効果がある場合が多いので、真っ先に試す価値があります。
  2. アプリのキャッシュクリア:アプリを使っていると、「キャッシュ」と呼ばれる一時データがどんどん溜まっていきます。これは次回以降の表示を速くするためのデータですが、溜まりすぎると逆に動作を圧迫する原因になります。特にSNSやブラウザなど、頻繁に使うアプリはキャッシュが溜まりやすい傾向にあります。設定画面からアプリごとのキャッシュを削除してみましょう。(※アプリ内のデータ自体が消えるわけではありません)
  3. バックグラウンドアプリの終了:ホーム画面に戻っただけでは、アプリは完全に終了していません。バックグラウンドで待機し、メモリを消費し続けています。マルチタスク画面(アプリの切り替え画面)を開き、最近使っていないアプリを上にスワイプするなどして、こまめに終了させる習慣をつけましょう。

それでも改善しない場合は?

基本的な対処法で解決しない場合は、もう少し踏み込んだ対策が必要です。

  • 不要なアプリやデータの削除:ストレージの空き容量が少なくなると、スマホの動作が不安定になることがあります。もう使っていないアプリはアンインストールしましょう。また、写真や動画、ダウンロードしたファイルなどを整理し、不要なものを削除して、ストレージに十分な空き(最低でも10%〜15%程度)を確保することが望ましいです。
  • OSのアップデート:OSのアップデートには、新機能の追加だけでなく、パフォーマンスの改善やセキュリティの強化が含まれていることがよくあります。お使いのOSが最新のバージョンでない場合は、アップデートを行うことで動作が安定する可能性があります。
  • 最終手段としての初期化:何を試しても改善しない場合の最終手段が「工場出荷状態への初期化」です。スマホを完全に購入時の状態に戻すため、ほとんどのソフトウェア的な不具合はこれで解消されます。ただし、スマホ内のデータはすべて消去されてしまうため、実行する前には必ず、必ずバックアップを取ってください。初期化は、すべての手段を試した後に行う最終手段と心得ましょう。

バッテリーの減りが早い!原因と対策

「朝フル充電したのに、お昼にはもう半分…」バッテリーの消費が激しいと、安心して外出もできませんよね。原因を特定し、適切な対策を講じましょう。

バッテリーを消費しているアプリの特定方法

犯人探しが第一歩です。スマートフォンの設定メニューには、バッテリーの使用状況を確認できる項目があります。そこを見ると、どのアプリがどれくらいの割合でバッテリーを消費しているかが一目瞭然です。もし、あまり使っていないはずのアプリが上位に来ている場合は、そのアプリがバックグラウンドで何か活動している可能性があります。そのアプリの設定を見直すか、不要であればアンインストールを検討しましょう。

バッテリーを長持ちさせる設定術

日々のちょっとした設定の見直しが、バッテリーの持ちを大きく改善します。

  • 画面の明るさを下げる:スマートフォンの部品の中で、最もバッテリーを消費するのがディスプレイです。画面の明るさを少し下げるだけで、消費電力を大きく抑えることができます。屋外など見えにくい場所以外では、明るさを控えめにするのがおすすめです。
  • 使わない機能はオフにする:Wi-Fi、Bluetooth、GPS(位置情報サービス)などは、使っていない時でも常に電波を探しているため、バッテリーを消費します。使わない時はこまめにオフにする習慣をつけましょう。コントロールセンターやクイック設定パネルから簡単に切り替えられます。
  • 省電力モードを活用する:ほとんどのスマートフォンには「省電力モード」や「バッテリーセーバー」といった機能が搭載されています。これをオンにすると、バックグラウンドでのデータ更新や一部の視覚効果などが制限され、バッテリーの消費を抑えることができます。バッテリー残量が少なくなってきた時に活用すると効果的です。
  • バッテリーの劣化を防ぐ充電の仕方:スマホのバッテリー(リチウムイオン電池)は、充電を繰り返すことで少しずつ劣化していきます。劣化を少しでも遅らせるためには、「0%まで使い切る(過放電)」や「100%のまま充電し続ける(過充電)」状態をなるべく避けるのが良いと言われています。20%〜80%の間を維持するように充電するのが、バッテリーへの負荷が少ないとされています。

インターネットに繋がらない時のチェックリスト

急にウェブサイトが見られなくなったり、SNSが更新されなくなったりすると焦りますよね。落ち着いて、以下の点を順番に確認してみましょう。

  1. Wi-Fiの問題か、モバイルデータ通信の問題か:まずは原因の切り分けです。Wi-Fiをオフにしてみて、モバイルデータ通信(4Gや5G)で繋がるか確認します。逆に、モバイルデータ通信をオフにしてWi-Fiだけで繋がるかも試します。これで、どちらに問題があるのかがはっきりします。
  2. 機内モードのオン・オフ:一度「機内モード」をオンにし、数秒待ってからオフに戻してみましょう。これにより、スマホの通信機能全体がリセットされ、電波を掴み直してくれます。多くの通信トラブルは、この操作だけで解決することがあります。
  3. ルーターの再起動(Wi-Fiの場合):もしWi-Fiに問題があるようなら、スマートフォンだけでなく、Wi-Fiルーター側に問題がある可能性も高いです。ルーターの電源を一度抜き、数分待ってから再度差し込んで再起動させてみましょう。
  4. 通信障害情報の確認:自分だけでなく、地域全体で通信障害が発生している可能性もあります。契約している携帯電話会社やプロバイダーの公式サイトで、障害情報が出ていないか確認してみましょう。
  5. APN設定の確認(特に格安SIMの場合):格安SIM(MVNO)を利用している場合、インターネットに接続するための「APN(アクセスポイント名)」という設定が正しくないと、モバイルデータ通信ができません。何かの拍子に設定が変わってしまっている可能性も考えられるため、契約している会社のウェブサイトなどで正しい設定情報を確認し、自分のスマホの設定と合っているかを見直してみましょう。

スマホを紛失・盗難された!その時やるべきこと

考えたくない事態ですが、万が一のために備えておくことは非常に重要です。事前の準備と、実際に起きてしまった後の対処法を知っておきましょう。

紛失時に備えて事前にしておくべき設定

転ばぬ先の杖です。今すぐ確認・設定してください。

  • 「デバイスを探す」機能を有効にする:iOSなら「iPhoneを探す」、Androidなら「デバイスを探す」という機能が標準で備わっています。これをオンにしておけば、パソコンや他の端末から、紛失したスマホのおおよその位置を地図上で確認したり、音を鳴らしたり、遠隔でロックをかけたりすることができます。これが、紛失時の最大の命綱になります。
  • 画面ロックを必ずかける:パスコード、指紋認証、顔認証など、どんな方法でも構いません。画面ロックをかけておけば、第三者がスマホの中身を見ることを防げます。これが、個人情報を守るための最低限かつ最も重要な防衛線です。

実際に紛失してしまったら

パニックにならず、冷静に行動しましょう。

  1. 「デバイスを探す」機能で位置を確認:すぐにパソコンや家族のスマホなどを借りて、「デバイスを探す」機能にアクセスします。自宅や職場など、心当たりのある場所にあるかもしれません。
  2. 遠隔ロックとメッセージ表示:もし見つからない場合、まずは遠隔でスマートフォンをロックします。これで第三者は操作できなくなります。同時に、画面に「このスマートフォンを拾われた方は、〇〇までご連絡ください」といったメッセージと連絡先を表示させることができます。
  3. 警察への届け出:盗難の可能性が高い場合や、しばらく探しても見つからない場合は、最寄りの警察署や交番に遺失物届を提出しましょう。その際、スマートフォンの製造番号(IMEI)がわかると手続きがスムーズです。製造番号は、スマホの箱や契約時の書類に記載されています。
  4. 通信会社への連絡:警察に届け出た後、契約している携帯電話会社に連絡し、回線の利用を一時的に中断してもらいましょう。これにより、不正な通話やデータ通信を防ぐことができます。
  5. 最終手段としてのデータ消去:どうしても見つからず、悪用されるリスクが高いと判断した場合は、「デバイスを探す」機能から遠隔でデータを全て消去することもできます。ただし、これを実行するとスマホを探す機能も使えなくなるため、本当に最後の手段と考えましょう。

第4章: セキュリティとプライバシーを守るために

スマートフォンは、個人情報の塊です。友人とのやり取り、写真、位置情報、金融情報など、ありとあらゆるデータが詰まっています。だからこそ、その情報を悪意のある第三者から守るための知識は、スマホを使いこなす上で最も重要なことの一つと言えるでしょう。この章では、あなたの大切な情報を守るための具体的な方法を解説します。

なぜセキュリティ対策が必要なのか?

「自分は大丈夫」と思っていませんか?しかし、サイバー攻撃や詐欺は、誰の身にも起こりうる現実的な脅威です。セキュリティ対策を怠ると、以下のような様々なリスクに晒される可能性があります。

  • 個人情報の漏洩:氏名、住所、電話番号、クレジットカード情報などが盗まれ、悪用される。
  • 金銭的被害:ネットバンキングの不正送金、クレジットカードの不正利用、高額な料金を請求する詐欺アプリなど。
  • SNSアカウントの乗っ取り:あなたになりすまして友人に詐欺メッセージを送ったり、不適切な投稿をしたりする。
  • プライバシーの侵害:位置情報や写真、メッセージなどを盗み見される。

こうした被害を防ぐために、少しの手間を惜しまずに、しっかりとした対策を講じることが大切です。セキュリティは「面倒なもの」ではなく、「自分を守るための鎧」なのです。

強力なパスワードと生体認証の活用

セキュリティの基本は、入り口を固めることです。スマートフォンのロックと、各種サービスへのログイン情報がその最前線になります。

推測されにくいパスワードの作り方

誕生日や名前、簡単な英単語(”password”や”123456″など)は絶対NGです。強力なパスワードを作るには、以下の要素を組み合わせることが推奨されます。

  • 大文字と小文字のアルファベット
  • 数字
  • 記号(!、@、#、$ など)
  • 十分な長さ(最低でも12文字以上が望ましい)

「でも、そんな複雑なパスワード覚えられないよ!」と思いますよね。その通りです。そこで重要になるのが「パスワードの使い回しをしない」ことです。

パスワードの使い回しは絶対にやめよう

もし、あるサービスからIDとパスワードが漏洩してしまった場合、同じ組み合わせを他のサービスでも使っていると、芋づる式にすべてのアカウントに不正ログインされてしまいます。サービスごとに異なる、ユニークなパスワードを設定することが非常に重要です。パスワード管理アプリなどを利用して、複雑なパスワードを安全に管理するのも一つの有効な手段です。

2段階認証(多要素認証)を設定しよう

2段階認証は、現在のセキュリティ対策において最も効果的な手段の一つです。IDとパスワードによるログインに加えて、SMS(ショートメッセージ)に送られてくる確認コードや、専用の認証アプリが生成するワンタイムパスワードの入力を求めることで、本人確認を二重に行います。万が一パスワードが漏洩しても、この2段階目の認証を突破されない限り、不正ログインを防ぐことができます。Google、Apple、X (Twitter)、Instagramなど、主要なサービスの多くが対応しているので、必ず設定しておきましょう。

怪しいアプリやサイトから身を守る

巧妙な手口であなたを騙し、情報を盗み出そうとする罠は、インターネット上の至る所に潜んでいます。

フィッシング詐欺の手口と見分け方

フィッシング詐欺とは、金融機関や有名企業などを装った偽のメールやSMSを送りつけ、本物そっくりの偽サイトに誘導し、ID、パスワード、クレジットカード情報などを入力させて盗み出す手口です。「アカウントがロックされました」「セキュリティ警告」「当選おめでとうございます」といった、利用者の不安や欲望を煽る件名で送られてくることが多くあります。メールやSMS内のリンクを安易にクリックせず、ブックマークや公式アプリなど、いつも使っている方法で公式サイトにアクセスして情報を確認する習慣をつけましょう。

公式ストア以外からのアプリインストールは危険

Androidでは、公式の「Google Play ストア」以外からもアプリ(野良アプリ)をインストールできますが、これは非常に高いリスクを伴います。ウイルスやマルウェア(悪意のあるソフトウェア)が仕込まれている可能性があり、インストールした途端にスマホが乗っ取られたり、情報が盗まれたりする危険性があります。特別な理由がない限り、アプリは必ず公式ストア(iOSならApp Store、AndroidならGoogle Play ストア)から入手するようにしてください。

アプリの権限(パーミッション)をしっかり確認する

アプリをインストールしたり、初めて使ったりする際に、「連絡先へのアクセスを許可しますか?」「位置情報へのアクセスを許可しますか?」といった許可を求めるポップアップが表示されます。これを「パーミッション」と呼びます。ここで安易に「すべて許可」を押してはいけません。例えば、ただの電卓アプリが、なぜ連絡先やマイクへのアクセスを必要とするのでしょうか?そのアプリの機能に本当に必要な権限なのかを少し考えて、不要だと思われるものは許可しないようにしましょう。権限は後からでも設定で変更できます。

公衆Wi-Fiを安全に使うための注意点

カフェや駅、ホテルなどで提供されているフリーWi-Fiは非常に便利ですが、セキュリティ上のリスクも潜んでいます。

暗号化されていないWi-Fiのリスク

Wi-Fiの接続画面で、ネットワーク名の横に鍵のマークがついていないものは、通信が暗号化されていない可能性があります。このようなWi-Fiに接続すると、同じネットワークに接続している悪意のある第三者に、あなたがやり取りしている通信内容(ウェブサイトの閲覧履歴や、パスワードを入力する通信など)を盗み見される危険性があります。このようなWi-Fiは、極力利用を避けるのが賢明です。

VPN(Virtual Private Network)の活用

どうしても公衆Wi-Fiを利用する必要がある場合は、VPNサービスの利用を検討するのも一つの手です。VPNは、あなたのスマホとインターネットの間に暗号化された安全なトンネルを作るようなものです。これにより、たとえ暗号化されていないWi-Fiに接続していても、通信内容を保護することができます。

重要な情報の送受信は避ける

公衆Wi-Fiに接続している間は、ネットバンキングへのログインやクレジットカード情報の入力、重要なファイルの送受信など、機密性の高い情報のやり取りは行わないのが最も安全な対策です。そうした操作は、自宅の安全なWi-Fi環境や、モバイルデータ通信を利用して行うようにしましょう。

SNSでのプライバシー設定を見直そう

SNSは、友人との交流や情報収集に便利なツールですが、使い方を誤るとプライバシーが筒抜けになってしまう危険性もはらんでいます。

位置情報の共有範囲

写真や投稿に、意図せず位置情報(ジオタグ)が付加されていませんか?自宅や職場など、頻繁に訪れる場所で撮影した写真から、あなたの行動範囲が特定されてしまう可能性があります。SNSの設定で、投稿に位置情報を自動で付加しないように設定したり、スマートフォンのカメラアプリの設定で、写真に位置情報を含めないようにしたりすることができます。

投稿の公開範囲設定

あなたの投稿は、誰に見られていますか?「全世界に公開」になっていませんか?多くのSNSでは、投稿ごとに公開範囲を「友達のみ」「特定のリストのみ」などに設定できます。プライベートな内容を投稿する際は、公開範囲を信頼できる人に限定することで、意図しない情報の拡散を防ぐことができます。

知らない人からの友達リクエストへの対処

知らない人からの友達リクエストやフォローは、安易に承認しないようにしましょう。プロフィール写真や名前が魅力的でも、実際にはあなたのアカウント情報を探るための偽アカウントである可能性があります。共通の友人がいるかなどを確認し、少しでも怪しいと感じたら承認しない、あるいはブロックするのが賢明です。

第5章: スマートフォンと上手に付き合うために

スマートフォンは私たちの生活を豊かにしてくれる、間違いなく便利な道具です。しかし、その一方で、あまりにも魅力的な機能が多いため、気づかぬうちに使いすぎてしまい、「スマホ疲れ」や「スマホ依存」といった新たな問題も生まれています。この章では、テクノロジーに振り回されるのではなく、私たちが主体となってスマートフォンと上手に付き合っていくためのヒントをご紹介します。

「スマホ疲れ」「スマホ依存」していませんか?

「自分は大丈夫」と思っていても、無意識のうちにスマホにコントロールされているかもしれません。まずは、以下の項目でセルフチェックをしてみましょう。

  • 朝起きて、一番最初にスマホをチェックする。
  • 寝る直前まで、ベッドの中でスマホを見ている。
  • 食事中も、ついスマホに手が伸びてしまう。
  • 友人や家族と話している時でも、通知が気になってしまう。
  • 特に目的もないのに、SNSのタイムラインを延々とスクロールしてしまう。
  • スマホが手元にないと、不安やイライラを感じる。
  • ふと気づくと、何時間もスマホを触っていたことがある。
  • 歩きながらスマホを操作してしまうことがある。

もし、これらの項目に多く当てはまるなら、少しスマホとの距離感を見直す時期かもしれません。これは決してあなたを責めているわけではありません。多くのアプリやサービスは、ユーザーに少しでも長く使ってもらうために、人間の心理を巧みに利用して設計されているのです。だからこそ、意識的に「付き合い方」を考えることが重要になります。

デジタルデトックスのすすめ

「デジタルデトックス」とは、一定期間スマートフォンやパソコンなどのデジタルデバイスから距離を置き、心身のストレスを軽減し、現実世界でのつながりを取り戻すための取り組みです。いきなり完全に断つのは難しいかもしれませんが、小さなことから始めてみましょう。

スクリーンタイム機能の活用

ほとんどのスマートフォンには、「スクリーンタイム」や「デジタルウェルビーイング」といった、スマホの利用状況を可視化する機能が搭載されています。自分が1日に何時間スマホを使っているのか、どのアプリに多くの時間を費やしているのかを客観的に把握することが第一歩です。その上で、「1日の利用時間を〇時間までにする」「特定のアプリの利用時間を1日〇分までにする」といった目標を設定し、制限をかけることができます。

通知をオフにする

第2章でも触れましたが、通知は私たちの集中力を奪う大きな要因です。緊急性のないアプリの通知は、思い切ってオフにしてみましょう。「自分から情報を取りに行く」という主体的な姿勢に切り替えるだけで、スマホに振り回される感覚が大きく減少します。

スマホを使わない時間や場所を決める

物理的にスマホから距離を置くルールを作るのも効果的です。例えば、以下のようなルールが考えられます。

  • 寝室にはスマホを持ち込まない:ベッドサイドにはスマホの代わりに目覚まし時計を置きましょう。睡眠の質向上にもつながります。
  • 食事中はスマホをテーブルに置かない:食事と、目の前にいる人との会話に集中しましょう。
  • 入浴中は脱衣所に置いておく:リラックスするための時間に、デジタル情報を持ち込まないようにします。
  • 週に一度、半日だけ電源をオフにしてみる:最初は不安かもしれませんが、スマホがないことで見えてくる景色や、生まれる時間があることに気づくかもしれません。

ブルーライトとの付き合い方

スマートフォンのディスプレイから発せられる「ブルーライト」について、耳にしたことがある方も多いでしょう。ブルーライト自体は太陽光にも含まれる自然な光ですが、夜間に長時間浴びることの影響については様々な議論があります。

夜間の使用は控えめに

夜遅くまでスマートフォンの強い光を見ていると、脳が「まだ昼間だ」と錯覚し、睡眠を促すメラトニンというホルモンの分泌が抑制される可能性があると言われています。これにより、寝つきが悪くなったり、睡眠の質が低下したりする可能性が指摘されています。健康的な睡眠リズムを保つためにも、就寝前の1〜2時間はスマホの使用を控えるのが理想的です。

ナイトモードやブルーライトカット設定の活用

どうしても夜間にスマホを使う必要がある場合は、OSに搭載されている「ナイトモード(Night Shift、夜間モードなど)」を活用しましょう。これは、設定した時間になると自動的に画面の色味を暖色系に変え、ブルーライトの発光量を抑えてくれる機能です。画面が少し黄色っぽく見えますが、目への刺激を和らげることができます。

歩きスマホの危険性と社会的な影響

最後に、非常に重要かつ基本的なマナーについてです。「歩きスマホ」は、絶対にやめましょう。

自分だけでなく、周りも危険に晒す行為

画面に集中していると、周囲への注意力が著しく低下します。これにより、人や物にぶつかったり、階段や段差で転倒したり、最悪の場合、駅のホームから転落したり、車や自転車との交通事故を引き起こしたりする可能性があります。歩きスマホは、自分自身が怪我をするだけでなく、他人を巻き込む重大な事故の原因となりうる、非常に危険な行為です。

周りの人への配慮を忘れずに

危険性だけでなく、歩きスマホは周囲の人に恐怖感や不快感を与えます。急に立ち止まったり、予期せぬ動きをしたりすることで、周りの人の通行を妨げることにもなります。スマートフォンを操作したい時は、必ず立ち止まり、通行の妨げにならない安全な場所で操作するようにしましょう。これは、現代社会を生きる上での基本的なマナーです。

まとめ:スマートフォンは、あなたの可能性を広げる最高の道具

ここまで、スマートフォンの選び方の基礎知識から、日々の活用術、トラブルシューティング、そしてセキュリティや心身の健康との付き合い方まで、非常に長い道のりを一緒に旅してきました。最後までお読みいただき、本当にありがとうございます。

この記事で一貫してお伝えしたかったのは、スマートフォンはあくまで「道具」であるということです。そして、どんなに優れた道具も、その使い方を知らなければ宝の持ち腐れになってしまいます。逆に、正しい知識を持ち、目的を持って使いこなせば、これほどまでに私たちの学習、仕事、コミュニケーション、そして人生そのものの可能性を広げてくれる道具は他にありません。

新しい機能にワクワクし、便利なアプリで生活を効率化し、カメラでかけがえのない瞬間を切り取る。時にはデジタルデトックスで心と体を休ませ、セキュリティ意識を高く保って自分の大切な情報を守る。こうしたメリハリをつけながら、主体的にスマートフォンと付き合っていくことこそが、「スマホを使いこなしている」状態と言えるのではないでしょうか。

この記事が、あなたがスマートフォンという最高の道具と、より良い関係を築くための一助となれば、これほど嬉しいことはありません。さあ、今日からあなたのスマートフォンで、新しい何かを始めてみませんか?

この記事を書いた人
デジスケ

スマホとタブレットが好きすぎて、ガジェットの進化を追いかけ続けるうちに、気がつけば人におすすめするのが日課になっていました。
専門用語よりも「使いやすさ」「コスパ」「見た目のカッコよさ」など、リアルな選び方にこだわって、デジスケなりの視点でレビューしています。

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